双子のドタバタ中学デビュー!!

外伝SS『双子のドタバタ中学デビュー!!』第2回目 2008.02.08公開
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乃里子
「ああっ、校長先生の挨拶が始まっちゃった。どどど、どうしよう~」
乃里子
「首席の朝日さんはとうとう来なかったし……でもでも『新入生代表がいないから挨拶はなしです♪』ってわけにもいかないし~」
乃里子
「や、やっぱりここは代役を立てて乗り切るしかなさそうね。う、うん、そうしましょう!」
乃里子
「こんなこともあろうかと、念のため代役を用意しててホントよかったー。私ってばナイス危機管理だね♪」
乃里子
「そういうわけだから、ヨロシクね胡桃沢さん♪」
乃里子
「………………く、胡桃沢、さん?」
乃里子
「お、おーい、胡桃沢さ~ん。ど、どこにいるの~? お願いだから出てきて~~」
梨々花
「魚住先生。先生の背中に張り紙が貼ってありますよ?」
乃里子
「えっ、桐島さんホント!? まったくもう~一体誰よ!? こんな時にイタズラなんかするのは!」
乃里子
「えっと、なになに……『ごめんなさい先生。私、恥ずかしがり屋なので挨拶なんかとてもできません。そういうわけで探さないでください。胡桃沢深紅』」
乃里子
「………………」
梨々花
「どうやら代役の子は逃げちゃったみたいですね」
乃里子
「ええーーーーっ!? そそそ、そんなっ!」
梨々花
「シーーッ! 先生、声が大きいです。式の最中なんですから静かにしてください」
乃里子
「ご、ごめんなさい。でも、どどど、どうしよう。次席の胡桃沢さんまでいなくなるなんて~」
梨々花
「なるほど。入学前の学力テストで1番だったのが朝日って子で、2番だったのがその逃げ出した子なんですね?」
乃里子
「そ、そうだけど……これは内緒だから他の子には言わないでね、桐島さん」
梨々花
「わかってます。ちなみに私は何番だったんですか?」
乃里子
「え、えっと桐島さんは確か~……3番だったかな」
梨々花
「くっ、邪魔者が2人……」
乃里子
「何か言った、桐島さん?」
梨々花
「何でもありません。でも、首席と次席がそろって入学式をボイコットするなんて、前代未聞ですね」
乃里子
「トホホ、私は一体どうすれば……せっかく初めてクラス担任になったのに~、優秀なクラスだって聞いてたのに~」
梨々花
「先生、落ち着いてください。私にいい考えがあります」
乃里子
「えっ、なになに?」
梨々花
「この私が……新入生代表の挨拶をします!!」
乃里子
「ええっ!? だ、だけど、新入生代表の挨拶は首席かもしくは次席の子って決まってるのよ。だ、だから~……」
梨々花
「その肝心の首席と次席がいないじゃないですか! 今は緊急事態なんですから、ここは私に任せてください!」
乃里子
「で、でもぉ~……」
梨々花
「魚住先生!!」
乃里子
「わ、わかったわ。じゃあ桐島さんお願い! えっと原稿は……」
梨々花
「ふふーん、原稿なんていりません! こんなこともあろうかと昨日、バッチリ挨拶は考えておきましたから♪」
乃里子
「へ、へぇ~ずいぶん準備がいいわね。頼んでもいないのに」
梨々花
「もちろんです! 私は何をやっても常に1番でしたから! それぐらいの準備はトップリーダーとして当然です♪」
乃里子
「あは、あはは……桐島さんはとっても頼もしいわね。ところで、いまさらなんだけど……」
梨々花
「何ですか?」
乃里子
「ど、どうして桐島さんが舞台裏にいるのかな~? 先生呼んだ覚えないんだけど」
梨々花
「そんな細かいことはどうでもいいじゃないですか♪ 今大事なのはこのピンチを救えるのは私だけってことです!」
乃里子
「そ、そうね。何だか釈然としないけど私の教師生命もかかってることだし……くれぐれもヨロシクね、桐島さん!」
梨々花
「はいっ、お任せください♪ だれが真の1番なのか、みんなに思い知らせてあげます! ふっふっふっ、見てなさいよ~~~~」
乃里子
「あは、あはは……だ、大丈夫かな~。先生とっても不安だよ~」

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